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Byron Bay with Deb(デブとのバイロン)

ちょっと釣りタイトルっぽくなってしまったが、デブというのはGold Coastで出会った僕のシェアメイトの友人である。Debと綴る。
  


  

実際はスレンダーな年上の女性である。僕がバイトから帰ると、決まって「カーペットもフローリングも関係ねえよ」という状態で床に座って(いるのか寝ているのかよくわからない感じで)Tooheys(オーストラリアで人気のビール)を食らっている。

手にしているのはビールだから「飲んでいる」が正しいのだけど、描写としては「食らっている」と言った方がむしろ正確だ。一日分のガソリンを補給している感じ。満タンになるとキチンと寝室へ戻り、翌朝には医療従事者としてガガガッと走り出していく。

ビール。仕事。ビール。仕事。それが常であり、とにかく楽しい人だった。

  
  

Debとの出会い。Inspection(内覧)の日に遡る。僕はそれまで住み込みで働いていたYHAを(イタリア人との大ゲンカをきっかけに)そろそろ潮時と感じ、近くのフラットを探していた。条件は「ビーチが近いこと」。

サーチの結果、ビーチ沿いの小高い丘に陽当たりの良さそうな部屋を見つけた。その宿主がDebだった。

Inspection後にいきなりの問題発生。前の入居者のベッドを見て、勝手にFurnished(家具付き)と勘違いし、契約をしてしまったのだった。

実際は自分で家具を用意しなければならなかったが、帰国を2ヶ月後に控えていたし、家具を買う意味は皆無である。Debには悪いが断ろうと考えてメールを送った。
  

返信は「Don't worry.I will make it.」

  

予想外のリプライにポカンとする。結局、入居までのたった2日の間に、Debがベッドも何もかも準備してくれたのだった。入居してすぐに日本食を振る舞い、ありったけの感謝の念を伝えたのは言うまでもない。

休日にはドライブに連れ出してくれ、全く退屈しなかった。忘れられないのはByron Bayだ。Gold Coastに滞在して半年、周りの人々から何度も耳にしたのが「Byron Bayは美しい。絶対に行った方がいい」という声だった。

Deb

写真を間違えた。これはDebである。この記事のトップに貼ったのがByron Bayのビーチ。ちょっと安っぽい形容になるけど、天国みたいだった。

ビーチに水たまりのように小さな水場がいくつもできていて、それぞれが反射して青空と雲を映し出していた。大小いくつもの水場をビーチサンダルで渡ると、その先にはサーファーがひしめく海がある。

この写真のDebは、Byronにある白い灯台を目指し、30分ほど歩いてようやくlookoutに辿り着いた直後である。寝転んでいるのは彼女くらいだった。

観光客がひっきりなしにやってくるので、そう落ち着ける場所でもなかったのだ。「関係ねえや」と寝転ぶ感じが何ともDebらしく、いい写真が撮れたと思っている。

Byron

今でもたまにFacebookでメッセージをくれる。僕や日本のこと(事故や災害)について気遣ってくれることが多い。I'm great.などと返信しつつ、毎度懐かしく会いたいという気持ちに駆られる。今でも床でTooheysを食らっているだろうか。

  

先日、深夜1時に酔っぱらった勢いでメッセージが送られて来た。「I have a boyfriend .oh lovely guy. 」パンチの効いた内容に、「いやー、相変わらずやっとんなー」と安心した。くれぐれも体には気をつけて。

この記事を書いた人

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Yuya Furuhashi
現在地:日本
1985年生まれ。岐阜県出身。南山大学外国語学部卒。 人。旅。教育。風景。読書。今は色んなことに興味があります。 名古屋で英語専門塾(受験部/海外部)をやっています。http://yuyafuruhashi.net/ 魅力的な人々に囲まれて仕事をしつつ、日々将来のワクワクする計画を練っているところです。

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