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Australia traffic affair オーストラリアの交通機関を利用してみて

Australiaでの交通機関を利用してみて(2014年ー2015年)

地平線に向かて燃えたぎるような空気の揺らぎとともに沈む夕日や純粋な光のみで全く汚れのない空一面に輝く星空など広大なスケールで堪能できる大地を持つ国です。なので太平洋(東側)からインド洋(西側)にかけて徒歩で移動するのって中々難しいもんです。
片道3000kmを歩ける方は徒歩をおすすめします。近辺だけならまず徒歩が本当にオススメです。

ということで徒歩も含めて以下の交通手段を利用することになることでしょう

州都内など片道0-100km圏内であれば

(1)路面電車・鉄道
(2)バス(市営・公営)
(3)バイク・自転車・車
(4)徒歩

州都などの(約100km以上の)都市間ならば

(1)高速バス(coach)
(2)横断・縦断鉄道
(3)飛行機
(4)フェリー
番外編:相乗り(lift)・自転車・ヒッチハイク

※ここの100kmという範囲は感覚で決めたもので、大した意味はなくざっくりとイメージしやすいように書いただけである。

【近距離圏内ついて】

・シドニー(Sydney)=Opal card
・メルボルン(Melbourne)=mykey
・パース(Perth)=SmartRider
・ゴールドコースト/ブリスベンなど(Gold Coast/Brisbane)=go card

州の各々の交通機関対象のICカードが運用されはじめておりサービス内容も様々です。
・月曜から日曜までに8回以上の乗車/降車をすれば9回目より費用がかからない
(数時間以内の乗り換えは1乗車とカウントする)
・一度目から15%-25%程度の割引。(現地の銀行口座と支払いをリンクさせると割引が増額)
・二時間以内なら同一エリアで何度乗っても一回分の費用
・日本でも採用されているが、現地の学生であれば割引(concession)を受けることができる
(対象となる教育施設や年齢制限などは各カードによって異なる)

鉄道やバスや路面電車は
・CBD内を巡回するフリーバス・電車
・24時間運営されている運行区間
・深夜帯のみ主要駅を巡回するバス
・車両の扉を手動で開ける(家の扉のようにスライドさせる)

日本にないような便利なシステムを採用していたり、一方で日本の地方や郊外でもあるような車両システムを州都のCBD(都心)など関係なく一律で行っていることもあります
州ごとに特徴があり、さらにいえば一年も滞在すれば料金やシステム・路線変更がされることも日常茶飯事なので、常に新しい情報が必要となります。事前にHPや主要な交通機関にいけば掲示されていたりします。ただし曖昧でややこしいルールだったりすると、さすがAustraliaなので運転手自体が知らなかったりもします。(雇用システムの影響も少なくないのかもしれません・・・)

時折、ICカードの反応が悪くて精算されない自体になったとしても
運転手によっては、”All done”と云いながらなにもなかったように降車させてくれたりする。

日本のモノと根本的にカードに関するシステムが異なるのか、日本の駅で改札をすり抜ける感覚で通ると大半はエラーとなり改札の扉が開かなかったり、バスであれば料金が精算されないエラーとなっていることも。エラーのまま帳消しなればいいのですが、同日であれば次の乗車の機会にエラーに伴うよくわからない料金で請求されることもあります。(掛かり過ぎと言っても数十ドルというレベルの話ですが・・・)

このようにAustraliaという国は、日本に比べて全般的に言えば寛大で大胆なところがあります。
せっかく日本の社会から開放されているので、こういう場合は改札扉からの【焦らずにゆっくり】というメッセージなのかもしれません。

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精確に物事がすすむことは素晴らしいことであると思います。ただ、盲目的になって便利な部分を享受する以上の負担を人々へ与え精神的・身体的に苦しくなるようでは本末転倒なことでしょう。ここは、常にキッチリしなければならない・国民同士が同一化を求める文化となっている日本と対極にある国だといえます。
伸びしろと言えば語弊があるかもしれませんが、全ての物事に余裕をもたせている国です。ゆっくりスーパーで会計しながらでも店員と客が話しあったりしていて、日本の商店街の店主と話し合うような朗らかな空気をまだまだ持っている国です。他国から人気もあり移民がまだまだ多い国でありながら各々が共存できています。
物事の全てを固いルールという枠組みにはめ込むのでなく、各々の裁量によって自然とバランスを保っていることも要因なのでしょう。

一方で規則を決める際は、しっかりと多くの国民が政治に参加し意見を述べており適度なバランスを自らが作っています。決められたら基本的に守るけれど決めるまでは自分の意見をいいます。このあたりはとても尊敬できる点ですね。

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【バス】

公共・私営バスは、基本的に手を上げたりすること乗車の意志をサインすることが必要です。バスを停留所の付近で座って待ちながらぼーっとしているとバスが停留所を過ぎることもしばしば。固定料金というより日本のバスと同様にバスは基本的にエリアごとに料金が決まっていることが多いです。料金設定や計算方法は細かく言えば違いますがほぼ同様でしょう。

バスの乗車で大事なことは、運転手のためにも座席が空いていれば座ることです。安全な運行維持のために立っている乗客の人数制限が設けられている州もあります。ベビーカーや怪我をした人などがいれば、気持ちよく席を譲ることもが当たり前の文化として根付いています。また安全な交通を維持するにも大事なことですので、運転手が乗客に大声で”人に譲れ、変われ”ということも少なくありません。
また郊外にでて道に迷ってしましバスを降り損ねていたとしても運転手の裁量で近くまで戻ってくれることあります。こういう人間味のある部分を目の当たりにできると、とても清々しい気持ちになります。

空港と主要な町とのアクセスは、専用のバスもありますが同時に公営バスも走っていることが多いです。
・sydneyであれば400番がBondiJunction駅を通るなかで最寄り駅のバスターミナルを通ります。
・perthであれば37番などが空港からCBD近辺まで走っています。
・melbourneであれば、Broadmeadow駅まで901番が運行しています。

一番簡単な方法は、空港のスタッフや現地住民っぽい人々などへ片っ端から尋ねることですね。一人旅であれば意外とこういう方法の方が”家族が迎えに来ているから一緒に乗るか”と警戒もされにくいこともあり便乗できこともありとても幸せな気分になれます。この貴重な時間でなにか話ができたら楽しい思い出にもなるでしょうし、さらに現地でのネイティブ英語の奥深さを味わうことにもなるでしょう。

公共バス

NSWの電車内

WAの駅

【自動車】
CBDなど都会を走る自動車は路上駐車できる場所が決められていますが、郊外になれば道路幅も広くなり規制がなくっている印象です。交通ルールも大きく日本と変わりませんし、有料道路との区別もあります。

WAのハイウェイ

【バイク】
バイクは、まず自動車と同様で日本の4大ブランドをよく見かけますし、とても多かったです。他にもDucati・ BMW・Triumph・Piaggio(Vespa)もそこそこ走っていましたが、道路を走る比率でいえば日本と差程変わらないイメージでした。ただ、Vespaばかりが停車しているSurry Hillsにある道路の一角を観た時には、バイクの背景にあるレンガ造りの家とのコラボレーションも相まって海外に来たんだなしみじみと感じました。

Vespaと住宅

【自転車】
自転車はヘルメット着用と側道を走ることが原則であり、自転車専用道路もCBD無いであればよく見かけるようになりました。Australiaでもインフラが整えられるということは、自転車需要が増えているのでしょうし、自転車による健康ブームもあるのでしょう。なので基本的にママチャリとよばれる車種はありません。MTBやロード・クロスバイクが主流です。
安いものであれば中古のノーメーカー製品であれば$150程からありますが、基本的に日本より高めの価格設定である印象(AU$800以上)です。これも経済の浮き沈みを受けて上下することになるので、その都度、価格の相場を知ることになるでしょう。
中古製品の値崩れが起こりにくい国であるので、中古で購入し不要になときに売ることができれば車と同様でコストパフォーマンスは結構いいのかもしれません。車の修理は、かなりの資金を必要となってくることもありますが、自転車の部品はそれにくらべてリーズナブルです。

ただ本当に困っている時に天の助けのようなオファーをいただける機会もあるので、一概に損であるといえないのがAustraliaです。

【徒歩】
最後に徒歩ですが、これが一番楽しいかもしれません。
大きな通りの横をすり抜けてみてください。今までと全く違う世界に出会うことも少なくありません。サバーブ(街)毎に民族の特徴があり、秘密の花園のように普通の真っ直ぐな道ばかりでなく岬や入江・森へと続く階段になっていたり、自転車では登れにないだろうと思うような急勾配な坂道であったり3Dレベルの変化を思う存分に味わうことができます。都会・田舎関係なく公園や憩いの場が多いAustraliaの特徴なのかもしれません。つまりきっていない余白がある感じが好きですね。

入り江

秘密の花園への道

リラックススペース

一人で過ごしたいベンチ

近郊における交通機関別に私が思ったことをズラズラと綴ってみましたが、長くなってきましたので
ここまでを前半ということで残りは次回に続けさせてもらいます

この記事を書いた人

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Kenichi Okumura
現在地:日本
京都のとある大学で看護を学び 救急看護師として日々従事していた。 その後は、世界観を変えるためにAustraliaに旅立ち 現在、日本から再度自分の夢である世界へ目を向け 視野を広げて活動できるように交流をつづける。 「何にもとらわれないひらかれた場所で空をみること」を目指して。

Kenichi Okumuraさんの海外ストーリー