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Rotation Plan

みなさん、こんにちは!めぐみです!

先週初めてのグループでのプレゼンテーションやレポートが終わり、ほっとしています。お題は「40haのムギ農家が慣行農業から有機農業へ転換しようとしている。その農家の輪作(ローテーション)計画を立てよ。」という内容でした。今までの知識や授業で学んだこと、専門書や参考文献の内容をもとに、作物やローテーションの順序などを考えていきます。私たちがどのようなプランを立てたのか、紹介したいと思います。

まず前提として、輪作とは「別の科に属する植物を同じ土地で連続して栽培すること」を指します。輪作をすることによって植物の病気拡大の抑制、害虫の減少、収穫量の増加、土壌の質を保ったり、NPKの量を調節することができ、様々な利点があります。私たちが考案した輪作計画がこちら!

organic rotation strategy.png
  

なぜこのような輪作計画にしたのか、説明していきたいと思います。

①Green Manure  「クローバー・グラス」
作物と作物の間にクローバーやグラスを育てます。クローバーにはマメ科と同じように、窒素を土壌中で固定する役割があります。そのため、窒素を吸収する作物と作物の間にクローバーを植える期間を設けました。また作物を育てていない期間に、土壌を覆って保護するのは非常に重要で、NPKの流出や雨風による土壌の浸食を防ぐことができます。また土の湿気や適温を保つ役割も担っています。

②Catch Crops  「キャッチクロップ」
ライ麦やクローバー・グラスは土壌中の窒素を掴んで、土壌中に保ってくれる役割があります。窒素を掴むことから「キャッチクロップ」とよばれています。このキャッチクロップを育てることにより、窒素の流出を防げるうえに、窒素を根の周りに貯めてくれます。そのためキャッチクロップの次に植える作物は、窒素を吸収しやすい状態で育てることができます。

③Undersowing  「下植え」
作物を育てながら、同じ土地でクローバーやグラス等を育てることを「アンダーソウ(下に種をまく)」と言います。窒素を固定する植物と、窒素を吸収する作物を同時に育てることができます。

④Legumes  「マメ科」
マメ科は同じ土地に連続して栽培してしまうと、病気や害虫に侵される可能性が高くなってしまいます。そのため、5年に1度の栽培が理想とされています。ソラマメ(Field Beans)はムギ科との輪作に相性が良く、害虫を減らしてくれます。

⑤Weed – suppressing Crops  「雑草抑制作物」
作物の中には、根が横に広がったり、葉が生い茂ることにより、雑草を自然と減らしてくれるものがあります。このような作物を輪作の中に取り入れることにより、有機農業ならではの雑草抜きの大変さや、労働を減らすことも工夫しました。

⑥Shallow/Deep Rooting System  「根の長さ」
植物の根の長さも考慮しました。根が短いものと長いものを組み合わせることにより、土の中の栄養がバランス良く吸収されます。

⑦Cereal Orders  「穀物を育てる順番」
作物の輪作順序も細かく計算しました。例えば「アマはマメ科の後に育てるのが最もよく育つ」や「ライ小麦は他のムギ科植物の直後に同じ土地で栽培しても、収穫量があまり減少しない」など、様々な文献をもとに輪作の順番を決めました。

この中に野菜が含まれていないことに気が付いたかもしれません。確かに輪作において、様々な科に属する植物を栽培することはとても重要です。しかし私たちは、「野菜の方が雑草抜き・水やり・形の綺麗なものを栽培するのが難しい」という経済面も考慮し、野菜を育てないプランを立てました。また設定された農家がムギ農家であることから、農家の人が麦科の作物を育てる知識に長けており、ムギ用のトラクターや農具などを所持していると仮定し、できるだけ初期投資を少なくしました。さらに同じ作物であれば、今まで麦を販売していた経路を使うこともでき、新たな販路を開拓しなければならないリスクも無くしました。

とても自由なお題だけに、一から計画するのがとても大変でしたが、今まで考えたこともなかっただけに、本当にたくさん学ぶことができました。

この記事を書いた人

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Megumi Nagao
現在地:イギリス
トビタテ!留学JAPAN 2期生 Australia/WWOOF UK/Newcastle University/NEFG(Nafferton Ecological Farming Group) 英国ニューカッスル大学 大学院生 Organic Farming and Food Production Systems 練習のため、英語でも書いていきたいです!

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