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コペンハーゲンの秋は綺麗で、なんだかセンチになっちゃう。

デンマーク生活はとても楽しくて、8月9月はすごく日も長く天気も良くてすごしやすい。自転車でどこでも行ける事も、バスやメトロが24時間走っていて飲み会で終電の心配をしなくてもいい事も(結局飲むのはどこ行っても外せない)、友達もできて宅飲みやハウスパーティーなどをする事にだんだん慣れてきた。素敵な学生寮に住んでいた事も住居環境に敏感な私には最適。

しかし、いくら天気が良くても、食べ物が美味しくても、友達に会って遊んでも、留学生活の中では理由の分からない空虚がある。何かが抜け落ちているような。

やってくる寂しさ

ある日、朝に起きて部屋の中をじっと見つめてたら、とても平和。しかし心の中はなぜか空っぽで落ち着けない。僕はアメリカでも、日本でも、いつも留学先で同じ事を経験した。あるくらいの時間が経つといつも同じような感情。新しい靴に入ると普段当たってなかったところが靴に擦れて傷がついちゃうのと同じみたいな。成長痛っていうか… いつも新しい靴のように留学先はそれぞれ俺が経験した事のない感情に出会わせてくれた。

その気持ちは、ずっと続いた。コペンハーゲンはブルー時代のピカソの絵のようで、教会の合唱曲のような都市だ。見た瞬間、その音を聞いた瞬間、すごく感動するけどそのあとにやってくるわけのわからない寂しさと悲しさ。この時期には鬱になるような映画、音楽だらけに。

しかし、10月に入って紅葉がすごく綺麗で、コペンハーゲンの違う魅力を発見した。よし、ちょっと出かけてみようかな。小さい市内旅行。私は自転車で、近くにあるChristianshavn(クリスチャンス"ハウン"と読む)へ。

Christianshavn駅で信号待ちをしていると、いつも同じベンチに座ってたホームレースの方が俺に声をかけてきて、「今年の初雪は早いぞ。信じてもいいよ、俺かなり正確だからな」 とわけのわからない事を言ってた。Hmm...ちょっと悩んで 「デンマークってそもそも雪あまり降らないでしょう?」と俺が反論する。そしたら彼は「今年は違うよ、11月から降りそうだ。ビール賭けてもいいよ」と。
Hmmmmmmmmmm..... Why not.
OK.11月以内に降ったらビールを買ってきますと。
この人ちょっと面白いなと思いながら一応その賭けに参加した。
彼の天気予報はこの後にも、3月くらいまで続く。

不思議な会話のあとに、俺は川辺を走る。涼しい風が顔に当たっていい気分になった。

北欧での鬱の破り方は、自転車無駄走り

自転車専用道路がすごくちゃんとしているコペンハーゲン。自転車用の信号もあり、手信号もちゃんといないとめっちゃくちゃバイカーたちに叱られる。気をつけながら、ゆっくりと裏道の方に進んでみる。

通ります
レゴみたいな住宅
ちょっと入ると静かで落ち着いた川辺の街が出てきた。いい気分アップ。

平和ですね
映画のようなこの風景。ちょっとベンチに座って、俺を鬱にさせた事はなんなんだろうと考えて見る。それで気づいたのは二つ。

まずはこっちの生活に慣れたことに安住してしまったこと。もっと探検して、もっと多様な人に会って、言った事のないところに行ってみると決めた目標があったのに地元とあまり変わらない食っちゃ寝生活をしていたのだ。普段怠け者である僕、ここまできて安定した生活に満足するのか!といった後悔がありつつ、やる気の出せない自分への反抗だったかも。

そして、気づいたのその2番目は、いくらいいところに住んでいても地元の家族や友達、食べ物、家の匂いみたいな心理的な安定感をあたえてくれるのはなかなかないということ。海外生活の長い方な俺はデンマークで、やっと気づいた。家族や友達との別れは回数が増えるほど楽ではなく難しくなる。海外の生活を長くすればするほど実家の大切さ、戻る場所があるということ自体の嬉しさに気づいていく。素敵な学生寮も食べ物もこの素晴らしいコペンハーゲンも、結局異国なのだ。そこから「戻る」、「帰る」という言葉がつく以上、そこは家ではないということ。

絶景
出会いが始まってほしい
思い出
空は嘘をつかない

その後、この小さい旅を経て私は誠実な自分になることに。探検をすることに。新しい出会いを恐れないことに(結構人見知りしているもので)決心した。新しい靴に入ることを恐れないことって大事だから。バンドエイドを貼って、俺は少しづつ良くなっていった。

そして11月、雪が降ってきた。

To be continued

この記事を書いた人

Jung Bin Cho
現在地:日本
ソウル出身 早稲田大学卒業 日本のデジタルマーケティング会社で働いている

To be continued

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