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中国の若きエンジニアの肖像 ??

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文波(wenbo)こと波哥(boge/ボーガ) https://github.com/wenbo

女性がふと口を開けた時に引いた糸、そこに急激で一時的な少し不思議な錯覚を覚える事がありますが、時にbogeは僕に真逆の感覚をくれます。bogeは僕の横に座りプログラムを書きながら鼻をほじります。ピンと軽く指をはじいた動作でその行為を清めたつもりで、キーボードを触りはじめます、しかし、それは僕のキーボードです。

彼はプログラミングだけでなく語学もできます。英語がペラペラです。一つ前の会社はスペイン企業でした。他人の英語に対して、文法的な間違いや言い回しなど批評をすることが出来るくらいです。しかし実際の所、彼は吃音が尋常じゃなくひどい。裸の大将こと山下清の吃音は役者がコントロールした演出的なテンポが含まれていますが、bogeのナチュラルボーンなそれは、本人自体が困るほど訳わからんくらいコントロール出来ません。ノーリミットさ加減はオリジナリティあふれてます。長い時は言葉が出てくるまで1分くらい「ボボッ ボッ ボボッ」とかやってる気がします。一見、空気をパクパクと食べているその様は、文字通り空気の流れを止め、その場が若干澱みます。また、よく一緒にいるので彼の吃音が僕に伝染ります。

最近、彼は日本語を勉強しています。ある時、僕を気にかける内容のメッセージを送ってくれました。覚えたての日本語で間違えまくってました。伝達するに不十分な文字の集合でしたが、その裏にある気持ちは文字の羅列を透かして十分に感じることが出来ました。

僕にとって中国のお金人民元は、慣れ親しんだもので無いため、たまにおもちゃのお金みたいな感覚、と思ってるのかそうで無いのか分かりませんが、一瞬で凄く使ってしまう時があります。これは自分のための浪費でしかないです。bogeは今でこそ小米の携帯を中古で持ってますが、それまではスマートでないフォンを所持してました。自分はそんなにいいものを持ってないのに、長い休み等になると、家族や親戚のために、ユニクロの服やノートパソコン、タブレットなどを上海で買って、田舎に持って帰ります。

bogeは河南出身です。大学では物理を専攻しましたが、選択科目か何かで選んだC言語の成績がよく、そこにプログラミングの面白さを感じたそうです。彼の父は小学校か中学校かの校長らしく、数学を教えているそうです。しかし、日本語でいう平仮名のピンインが出来なく、ちゃんとした文字を書くことが出来ないそうです。

いつだったか、僕が行き詰ってしまった時に突然夜遅く、彼に電話をしてしまいました。電話が終わった後に携帯にメールをくれました。内容は中国語の熟語みたいなもので、その凝縮された漢字の塊は何が書いてあるのか意味がさっぱり分かりませんでした。 彼は思いやりがあり優しいです。小っ恥ずかしく思うことも気持ちを相手に伝えます。

今、彼は欧米系ロジスティックス企業の運賃算出オープンソースライブラリを作成していると思います。

wenboのことをブログで書いても良いかと彼に伝えると、wenboはやめて欲しいと言われました。 実名はやばいのかと一瞬思いましたが、bogeにしてほしい、その方がかっこええと言われたので、そうしました。
彼の好きな食べ物はピーナッツとワカメです。

この記事を書いた人

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Takeshi Koeda
現在地:日本
大阪出身 大学 趣味