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整然という言葉の似合う

世界最高と謳われるカタール航空のフライトは意外と普通だった。フィリピン駐在1年終了を祝してシャンパンと洒落込んで、映画を数本観ながらまずはマニラからジュネーブまでの最初の9時間をやり過ごした。

ドーハに着き、チケットに書いてある通りの方法でホテルに向かう。バスは沿岸をぐるっと回り、30分ほどでホテルに到着。飛行機の乗り継ぎで宿泊するのは、なんと高校生の時にモスクワのホテルに泊まったきりだったが、今回は前回と比べ物にならないくらい高級なホテルで、高揚感と空間を持て余す。

翌朝、空港に向かう途中に真っ赤で巨大な朝日が昇り、町の全容が浮かび上がる。幕張によく似た計画都市で、整然という言葉がよく似合う。空をかたどるシャープな現代建築群は砂漠に不自然を加味することで洗練さを醸し出している。

輝きを残酷なまでに増した太陽を横目に、次のカタール航空機は6時間の飛行を開始する。都市から海へ、海から砂漠へ、砂漠からアルプスへ。レンズ雲がかかったモンブランを越え、機はジュネーブを目指す。

この記事を書いた人

一風
現在地:イギリス
オランダの大学院を出て人道支援を始める。現在国際機関に勤務。

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