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トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム留学計画書

申請コース:世界トップレベル大学等コース 平成26年4月7日

1.留学計画の概要・スケジュール
(1)留学期間

開始予定年月日:平成26年9月1 日
留学月数:11カ月

終了予定年月日:平成27年7月31日

(2)留学先機関

諸外国の受入れ機関

英語名称:University of Eastern Finland 日本語名称:東フィンランド大学

所属系統:人文社会系
所属学部/研究科/学科:教育学部

フィンランドの美術館でインターンシップを行う予定です。どの美術館かというのはまだ具体的には決まっていませんが、フィンランドにある67箇所の美術館に属する機関と1件ずつ交渉を行っている段階です。

(3)留学計画の概要

2014年9月1日から2015年5月22日までの約9カ月のfull semesterを東フィンランド大学で派遣留学生として学ぶことが決まっています。その後2015年の6、7月の2カ月間はフィンランドの美術館でインターンシップをする予定です。東フィンランド大学では専門の生涯教育についてフィンランドの学生や他の留学生と共に幅広い分野から学ぼうと考えています。授業の中には、大学に併設されているopen universityや他の生涯教育施設と連携した授業や大学の付属学校での実習等、地域の人々との繋がりの中で教育実践に関わる機会が与えられています。美術館でのインターンシップでは、美術館内の教育普及プログラムに関わる業務を行いたいと思っています。

(4)スケジュール

 2014年9月1日~12月19日の秋学期と2015年1月7日~5月22日の春学期を大学の派遣留学生として東フィンランド大学で学ぶことが決まっています。東フィンランド大学でfull semesterを終えた後の2015年6、7月の2ヶ月間は、1日8時間週5日の頻度でフィンランドの美術館でもインターンシップを行う予定です。どの美術館かというのはまだ具体的には決まっていませんが、フィンランドにある67箇所の美術館に属する機関と1件ずつ交渉を行っている段階です。この官民協働海外留学支援制度の事前研修、事後研修にも積極的に参加します。
 フィンランドで9ヶ月間学ぼうと考えているのは、私の専門である生涯教育です。フィンランドの生涯教育を実際に肌で感じ、フィンランドの人々との繋がりの中で生涯教育について深く考え、将来生涯教育で人々を支えることが大きな目標です。フィンランドの中でも東フィンランド大学を選んだ理由は、生涯教育に関する授業の豊富さと大学に付属している生涯教育機関にあります。この大学の教育学部にはadult educationの枠組みで多くの生涯教育に関する授業が開講されています。フィンランドの教育理念や実践をもとに、社会教育やグローバル教育、ジェンダー教育、生涯教育の歴史のように幅広い分野の生涯教育について学ぶ所に強く惹かれました。シラバスを読むと、留学生とフィンランド人の学生での議論や発表を中心に展開する授業がほとんどで、授業が学生主体であり、他国の生涯教育についても学べるというのは、私にとって日本の生涯教育を多角的、相対的に見つめ直す良い機会になると思います。  また、授業に実習が中心として組み込まれている授業も取ろうと考えています。例えば、introduction of Finnish school lifeという授業では、大学の付属校での実習20回が義務付けられていて、さらに許可を取ればいつでも授業見学ができるということでした。学校教育も生涯教育の基盤を築く重要な要素の1つであり、フィンランドの学校教育を知ることなく生涯教育を語ることはできないと考えているので、学生や教師と共に実際のフィンランドの学校教育現場をよく見つめようと考えています。また、東フィンランド大学には、社会の人々に開かれたまさに生涯教育の実践の場であるopen universityやcommunity collegeが併設されています。active citizenship and non-formal educationのような大学の生涯教育の授業も、そのような生涯教育施設と連携して見学や実習を行うということでした。インターンシップ先でフィンランドの地域の人々と直接関わりコミュニケーションを図るために、大学では留学生向けのフィンランド語の言語の授業も受講します。
 full semesterを東フィンランド大学で過ごした後のインターンシップ先に美術館を選んだのは、生涯教育の一環として美術館での教育に興味があるからです。私は大学で美術館の学芸員と社会教育主事の資格を取得し、芸術学の研究室に所属しています。美術館でのインターンシップでは、美術館内の教育普及プログラムに関わる業務を行うつもりです。生涯教育について千葉大学と東フィンランド大学で学んだことを美術館の業務の中で活かします。東フィンランド大学では生涯教育と芸術の関係について考察するためにフィンランドの芸術の授業も受講します。

2.留学中の学修・実習の目的、達成目標 
(1)学修・実習の目的と達成目標

 私の学修・実習の目的と達成目標は、フィンランドの生涯教育を学び、実際に教育現場で生涯教育を実践することを通して、日本の生涯教育を多角的、相対的に捉えることです。そして、フィンランドでの学びや経験を活かして、将来は生涯教育を牽引し、生涯教育を通して生きることに困難を感じている人々を「助けてあげる」のではなく、共に学び立ち上がる手助けをすることを考えています。
 私の専門である生涯教育は、日本ではヨーロッパに比べ、まだまだ普及しているとは言えません。例えば、私の身近な大学の教育学で言えば、国立大学の教員養成学部はゼロ免課程廃止・縮小の圧力があり、教育の画一化が問題視されてきている中で、千葉大学の生涯教育課程も次の募集をもって学科が廃止されることが決まり、すでに教授の人数や授業数が削減されている現状にあります。また、日本の社会では、生涯教育とは仕事の資格取得や趣味のための個人的な学びであり、時間や経済的に余裕と教養のある人々のための教育というイメージが強いと感じています。しかし、特に予測不能なリスク社会や競争社会と言われる現代の日本社会では、むしろ自己責任の下に排除されてしまう社会的弱者のために生涯教育はあるべきだと考えています。また、個人の教養を高めるだけではなく、教育を受ける人も提供する人も共に学び合い、各々の生き方に即して何かを創造的に生み出していく過程こそ生涯教育だと思っています。そこでは、教育に関わる全員が主役であり、主体的な参加と人と人の繋がりが欠かせないものとなります。近年、新自由主義の流れの中で格差社会とも言われ、日本は生きにくい社会であるとよく耳にするようになりました。その中で、生涯教育は人と人の繋がりを生み社会を動かすきっかけになると考えています。これは日本に限らず世界中で言えることではないでしょうか。
 フィンランドでは生涯教育の考え方が社会に深く浸透しているということを、論文やフィンランドの留学生達との対話を通して知りました。そこではteachではなくlearnを重視した学習者中心の学びがあり、様々な年齢層の人々が集まって刺激し合う結び付き、繋がりが大切にされているそうです。このフィンランドの生涯教育の捉え方は、現在の日本でも求められていると思います。フィンランドで実際に生涯教育について学び、実践の場を経験することで、生涯教育は社会の中で人々のためにこれからどうあるべきなのか改めて模索していきたいと考えています。
 生涯教育は教育学だけで成り立っているものではなく、他にも多くの要素と深く関係しているので、私は生涯教育やフィンランドだけでなく、他の学問や国にも興味を持っています。この平成26年度官民協働海外留学支援制度によって他の多様な分野の留学生との横の繋がりや企業との縦の繋がりを作り、広い視野や人脈を築くことは、私の専門の生涯教育へのさらなる深い理解に繋がると思います。大学卒業後は、美術館の学芸員として、フィンランドの生涯教育の理念と実践を参考に、日本を含めまだ生涯教育が普及していないアジアで生涯教育の担い手となるつもりです。

(2)申請コース選択の理由

 私が世界トップレベル大学等コースを選択した理由は、東フィンランド大学が非常に新しい大学であるにも関わらず、その高い研究や教育の質を世界から認められ、また、フィンランドの教育学部は特に水準が高いからです。東フィンランド大学は2010年に設立された大変新しい大学ですが、この4年間ですでにThe QS top 50 universities under 50では2012年に世界ランキング38位、2013年に61位を、The Times Higher Education 100 Under 50では2012年に世界ランキング54位、2013年に61位、CWTS Leiden Ranking 2013ではフィンランド内で1位とされています。the weekによると、フィンランドで教育学部を専攻することはアメリカで医学部を専攻するのと同じレベルが要求され、レベルもアメリカのトップ大学と同じ水準を持っています。東フィンランド大学は世界トップレベル大学に相当すると考えます。

(3)学修・実習に必要となる語学水準

 私は既に一定水準以上の英語力が応募の時点で求められる大学の派遣留学の選考を通過しています。フィンランドでの学習・実習は英語で対応できますが、私はフィンランド語も学びます。英語は大学での講義に対応できるアカデミックなレベルとインターンシップ先でもツールとして活かせるビジネスレベルを目指しています。フィンランド語は授業の実習先やインターンシップ先で地域の人々との交流を大切にするために、最終的には日常会話レベルまで身に付けられるようにしたいと考えています。フィンランド語の能力を測る公式な試験であるYleinen Kielitutkintoの初級2の合格を目指しています。

(4)語学力向上にむけての取組

 私が向上させたい語学は英語とフィンランド語です。英語は東フィンランド大学の学生との交流や授業への積極的な参加を通して語学力の向上に繋げていきます。東フィンランド大学の授業は学生同士の議論や発表、実習を中心に学生主体の授業を展開しているということをシラバスを通して感じました。一般的にフィンランドは英語が広く普及している国だと言われ、インターンシップ先でも他の職員とのコミュニケーションは英語が中心となります。大学の講義やインターンシップ先でコミュニケーションのために生きた英語を使う機会は必ず自分の語学力向上になると考えています。また、フィンランド語は大学で交換留学生向けに開講されているフィンランド語の言語の授業を取ります。千葉大学の新学期が始まる4月中旬から週に2時間ずつフィンランドの留学生からフィンランド語を教わり、日本で学びを進めます。

(5)学修・実習参加による単位取得の内容 (単位による修学成果測定が行われない場合、これに代わる修学成果の測定方法)

 東フィンランド大学で取得した単位は帰国後千葉大学での申請手続きと教育学務での審査を通して卒業単位として認定されます。東フィンランド大学での生涯教育関連の授業は千葉大学の「生涯教育に関する科目」に、その他のフィンランドの芸術や文化、フィンランド語の授業は「自由選択」と「英語」の科目として申請しようと考えています。フィンランドでのインターンシップは、千葉大学の国際日本学に含まれる海外インターンシップの授業として普遍科目の単位になるかどうか、今申請しているところです。もしもインターンシップが大学で単位として承認されなかったとしても、教育先進国と呼ばれるフィンランドの生涯教育施設で実際に教育に携わった経験は、大学卒業後に実際に生涯教育を担う立場になった時に必ず活かすことができると考えています。

(6)期待できる学修・実習成果の活用

 私は教育先進国と呼ばれるフィンランドで、異なるバックグラウンドを持つ人々と相互作用の中での生涯教育についての学びと実践経験を、その後に必ず繋げていきたいと思います。大学卒業後は、美術館の学芸員として、フィンランドの生涯教育の理念と実践を参考に、日本を含めまだ生涯教育が普及していないアジアで生涯教育の担い手となるつもりです。生涯教育を通して、その地域の生きることに困難を感じている人々を「助けてあげる」のではなく、共に学び立ち上がる手助けをすることが、私が生涯教育を学び始めた時からの大きな夢です。教育で世界を変えられると考えています。

3.留学に対する意識、意欲
応募理由:

 私が平成26年度官民協働海外留学支援制度に応募した理由は、事前・事後研修と留学後の継続的な学習・交流の場としての留学生のネットワークにあります。私が留学先で学ぼうと考えている生涯教育は、教育学だけで成り立っているのではなく、他にも多くの学問や分野と深く関係しています。生涯教育を複眼的に捉えることの大切さを思い、私は生涯教育やフィンランドだけでなく、他の学問や国にも強い関心を抱いています。特に事前・事後研修では、全国から集まる優秀な人材との交流や将来の自分のイメージを知る機会が提供され、民間企業の社員やグローバルリーダーが集まるということをホームページで読みました。この海外留学支援制度で他の多様な分野の留学生との横の繋がりや様々な企業との縦の繋がりを築くことで、幅広い視野や人脈を築くことは、私の専門へのさらなる深い理解や将来専門を活かす機会に繋がると確信しています。
 近年、フィンランドは教育先進国として世界から認められ、日本でも多くのメディアに取り上げられるようになりました。フィンランドの生涯教育の理念や実践でも同じことが言えます。一方で、日本を含めアジア諸国ではまだまだ生涯教育は普及していないということを、この2年間千葉大学で生涯教育を学ぶ中で強く感じてきました。私はフィンランドで学び、実際に経験し、考えた生涯教育を、アジアを舞台に実践し、これからの生涯教育を牽引していくことを考えています。生涯教育は、学びを通して多様な形の人と人の繋がりを生み、市民が主体的に社会問題を解決する大きな機械や場を生み出します。国が発展する一方で、その弊害が市民にとって無視できないものになっているのは、アジア諸国に共通しているのではないでしょうか。理想とされるフィンランドの生涯教育を五感で感じて学び、それをまさに生涯教育が必要だと考えられるアジア諸国で実践することで、地域の生きることに困難を感じている人々を「助けてあげる」のではなく、共に学び立ち上がる手助けをすることが、私が留学を決意した大きな理由です。

困難を克服した経験:
 困難を克服した経験の中で私が最も強く印象に残っているのは、大学の学科やサークル内での友人関係のトラブルを皆で異文化について考える機会に繋げた経験です。私の学科の24人の中には中国人の留学生が2人います。入学当初、日本人学生も中国人学生もお互いに初対面から始まる人間関係の築き方の違いに戸惑い、学科の中でトラブルがありました。一般的に言われている、自分も所属する”皆”と違うものに対して排他的である、という日本人の傾向を感じました。また、私が所属している、大学の留学生を支援するサークルでは、留学生と日本人学生の交流のために頻繁に学内でイベントを開催しています。ところが、そのイベントの中では、いわゆる”外国人”をイメージさせる白人の留学生にばかり日本人が集まって交流を図る一方で、アジアの留学生は孤立してしまう傾向があり、見苦しく思うことがありました。サークルの友人達の発言の中にも、明らかに白人至上主義とアジア人卑下と受け取られるようなものが多くあり、高校時代を海外のルーツを持つ学生が多かった国際科のクラスで過ごした私にとっては、日本人の外国に対する固定観念の強さに気付かされ衝撃を受けました。どちらのケースでも、私は何人かの留学生から相談を受けて胸を痛めると同時に、どのようにして両者が異文化という壁を乗り越えられるのか頭を悩ませました。規模の大きい問題であり、根強い固定観念を変えるのは難しく、私の価値観を正義のように押し付けるのは傲慢であるように思いました。しかし、私が間に入り両者を繋げることで、このような状況の解決の糸口が生まれればと考え、アジアの留学生と日本人学生多くても5人の小規模な食事会を繰り返し開きました。これは、私が高校生の時に同じように異なるバックグラウンドを持つクラスメートと衝突した時に、他の友人も交えて少人数でとことん話し合った経験を思い出したからです。顔を見合わせて席を囲み同じものを食べながら、丁寧に話すというのはそれだけでもコミュニケーションの大切な一歩になるのではないかと考えました。話が深い議論に繋がる時もあり、私自身もお互いの考え方やその価値観の背景にあるものを知る良い機会になりました。私が提案したことは本当に小さいことではありますが、少しずつ人の輪が広がり、アジアの留学生と日本人学生が互いを理解する場を設けることができたと思います。実際に、アジアの留学生への思いや以前のイメージを変え興味を持った日本人や日本人特有の価値観を理解し受け入れた留学生が多くいて安心しました。異文化理解のきっかけ作りをすることで、日本人と留学生の異文化の壁にひびを入れたことが私が大学で困難を克服した経験です。

帰国後社会への貢献:
 私は専門である生涯教育の分野で日本の教育を導いていくような人材として、社会のために貢献したいと考えています。人々との交流や繋がりの中で、フィンランドでの留学とインターンシップを通して、日本での生涯教育のこれからの在り方を見極めたいです。そのためには、日本の生涯教育についての学びももちろん大切ですが、留学によって日本の教育を""外""から多角的、相対的に捉える視点を持てるようになることが欠かせないと考えています。日本に住んでいるとどうしても日本の""内""から日本を見ることが当たり前になってしまいます。日本が島国であるからか、日本に住んでいると海外で起きていることは自分から遠くで関係ないような感覚に陥ることがあります。今まで海外で教育に関わったり、大学内の留学生と話したりすることで、海外という""外""から日本を相対化して捉えている人々の視点を知る度に、日本の当たり前は日本の""内""だけなのだと気付かされ、毎回新鮮で驚かされます。グローバル社会と呼ばれる現代においても日本が依然として世界に対して閉鎖的な傾向があるということは、私自身小さい頃から感じてきました。特に、小学生の時から学校教育の中でそのような閉塞感を覚え、その感覚が日本の教育への問題意識へと繋がり、今大学で学校教育に捕われない生涯教育という枠組みで教育を捉える学びに繋がっています。私は海外に行くとむしろ日本を強く意識し、日本を感じてきた経験から、海外を知ることで見えてくる日本の姿があると考えています。また、知識だけではなく五感を使ってその国を感じることの大切さも思っています。直接国を訪れ、空気を感じ、現地の人々と話し、食べて触って匂いを嗅ぐことでしか得られないものこそかけがえのない経験と学びになると考えます。フィンランドで日本や生涯教育を学び感じることで、改めて深く考え、その経験や視点を帰国後社会への貢献という形で活かせる人材になりたいと考えています。

アピールポイント:
 探究心の強さと行動力が私のアピールできるポイントです。私は常に自分の所属や専門に関わらず多方面にわたって興味を持ち、そこから具体的な目標を立て、それを着実に実行することができます。以前から日本文化を教育現場で海外の子供に発信することに関心がありました。海外で実際に日本の遊びを通して子供達とコミュニケーションを取り、子供達が異文化にどのような反応を示すのか見るという目標を立てました。コミュニケーションに言語を利用できる英語圏と非英語圏での実践を考え、オーストラリアとブラジルの公立幼稚園でそれぞれ約2週間ずつアシスタントとしてボランティアをしました。4歳から6歳のクラスを担当し折り紙を教えましたが、一般的に折り紙に親しんでいる日本の子供とは違い、手先を細かく使う機会が少ない海外の子供は、折り紙の単純な作業に苦戦していました。どのように教えるか、子供達はどこまでできるのか、模索しながらの授業となりました。折る作業は簡単なものの繰り返しにし、子供達がすでに親しんでいた貼り絵やイラストと折り紙を組み合わせることで、この問題を乗り越えました。共通の言語があるかどうかは問わずどちらの国でも、折り紙は外国人である私と子供達の距離を縮める大切な媒介となりました。大半の子供が折り紙に大きな関心を示し、日本での折り紙の意味や役割を聞く子供や折り紙を通して私に言葉を教えようとする子供もいて、積極的に取り組んでいました。論理的で丁寧な説明と規則を大切にし子供と同じ目線に立つオーストラリアと、子供のやりたいことを尊重し先生と子供の区別ははっきりつけるブラジルのように、両者の指導の傾向の違いを見られたことは興味深かったです。
 今回の留学で言えば、フィンランドからの交換留学生のチューターを半年間務めたことが、フィンランドという国に興味を持つ大きなきっかけとなり、このフィンランドへの留学の達成目標と具体的な計画を立てることに至りました。今はまだ目標と計画の段階で実行はこれからですが、自分の多岐にわたる探究心と行動力を活かして、事前・事後研修や留学の中で多くの経験や学びを必ず得たいと思います。これらの能力は、留学を通して自分を成長させるために欠かせない力だと考えています。

この記事を書いた人

Akari Yamasakiさんの海外ノウハウ