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Aクラス終了

  Hola! Soy Luna, estudiante de español !

 ここでこのように記事を書くのは初めてなので はじめまして と言わせてください。
わたしは現在、スペインにあるアリカンテ大学というところに留学し、スペイン語を学んでいます。よくよくはスペイン国内にある大学に進学したいと考えていますが、今はスペイン語を覚えることで手一杯なのでまた機会があれば記事にします。

 父親がスペイン系ブラジル人、母親が純日本人で スペインにはスペイン国籍を使って来たのでビザ申請等についてお力になれることは少ないかと思います( 翻訳とか...? )
しかし 18というキリが良いんだか悪いんだかの歳で 1からスペイン語を学び、その手応え、また、現在わたしの通っている語学学校の雰囲気など伝えられればいいなと思い記事を書くことにしました。( あわよくばスペイン国内のノウハウも書きたい... )

 前置きはさておき、早速本題に入りたいと思います。

 わたしは、8月25日をもって Instituto Cervantes ( セルバンテス文化センター ) の定めるAコースのクラスをアリカンテ大学付属語学教育センターにて終了させました。
Aコースというのは Instituto Cervantes の定めるスペイン語レベル分けの1つで、A が終われば B 、B が終われば C という三段階構造になっており、そのレベルがそのまま DELE のテストを受ける基準として反映されています。

スクリーンショット 2017-08-28 21.53.16.png

公式の定めるレベル自体は6段階設定ですが、実際に語学学校等で学ぶ際にはもう少し細かいです。理由はきっと1ヶ月で終わる内容していないから、という単純なものだと思います。A1 , A1+ , A2 , A2+ , B1 .... C2+ と分けられています。なので一概に「 ヨッシャ!2ヶ月終わったからBや! 」とはなれず、わたしの感覚としては 「 4ヶ月終わってやっとBか.... 」となるわけです。

 多くの学校は 月の終わりにテストがあり、そこで合格点に達してればクラスが上がり 達していなければ翌月も stay という形をとるはずです。少なくともわたしの語学学校はそうです。
スペインのテストの満点は10点で、また成績も10点満点で評価されます。もしかしたらこれは語学学校によって合格点が違ってくるかもしれませんが、アリカンテ大学の合格点は6点以上、というわりと簡単な垣根です。( これで翌月くらいに suspender したら怖いなあ.... )

 次に 授業についての説明です。

  • A1
     A1 の1ヶ月目は 「 入門 」という分野に分けられ、ABCD のアルファベットの読み方から練習します。ちなみに読み方は アーベーセーデー です。文字の通り1から、いや0から学ぶという感じで 直説法現在活用形 かつ 1番よく使われるものからやります。。わたしの学校では月に一度クラスが変わるたびに先生も変わる設定なのですが わたしの予想だと A1 のクラスの先生は不動の位置なんだと思います。ココで転けちゃスペイン語に嫌悪感を抱いてしまうかもしれない、という配慮からか 先生もすごく優しくて良い先生です。( A1+ で先生が変わると 先生ロスするくらいに良い先生 ) また、英語を使っての説明もあります。むしろ5割近くは英語使ってたかもしれない.... 例えば拙いスペイン語で生徒が質問をすれば 分かりやすいよう英語で返す。英語が話せなければ 図などを使う感じで説明を受けました。
     自己紹介の仕方もわからない、という状態から始めるので わたしの先生はアメフトボールを投げあってオウム返しで理解していくというカタチをとっていました。自己紹介が終われば家具の名前、果物などの物の名前をたくさん教わります。文法事項というより 名詞名詞名詞!という感じでガンガン入れられていきます。しかし最終的には 100単語使って家具の位置を説明する、家族を説明する、など 色々な文章を書かされるようにもなります。

  • A1+
     A1+ になると 「 主専攻でも副専攻でもないけど選択していた 」「 アメリカ在住で使う機会や文字をみることが多かったけど全くわからない 」という人も混じって勉強することになったりします。習う内容は先生によって異なるみたいですがわたしのクラスの先生は Barに行った時の注文の仕方 や 病院に行った時の話し方を習いました。ここでも名詞の単語数をたくさん増やしてもらいました。
     また文法事項としては 直接法現在の復習から入り、直接法点過去の規則活用までやります。A1+ から A2 までたまたまわたしの先生が変わらなかったので すごく良い関係を築けました。楽しいことが大好き!というのを全面に押し出し、みんなで授業のうちの30分踊ったり歌ったりすることもありました。また、授業の初めに習った文法を使って昨日の出来事を話したりもしました。最終日の oral のテストではパワーポイントを使って「 ultima viaje ( 最近の旅行 ) 」という題で発表したのも良い思い出です。

  • A2
     A2 は交換留学生のスタート地点になったりもします。きっと留学生にとっては簡単なラインなので場合によってはクラスのレベルがグググッと上がることもあるかもしれません。ここでは 最初の1週間だけ先生が違いました( すごくこれ大変だった ) 先生の話すスピードが速い上に A2 になると先生が英語を使う割合がグググッと減ります。最初の先生は País Vasco ( バスク地方 ) 出身だったこともあり、スペイン語に訛りがある + 英語を話せなかった ということもあり、ヒィヒィ言っていました。次の週で他の先生の急な移動があり、País Vasco 先生から A1+ の時にお世話になった先生に戻ったので 一命をとりとめた、という感じです。
     ここまでくると、病院での会話やバーでの会話はちょっとした休憩みたいなものになり、自分の経験を話したり スペイン語を学ぶ理由を書く課題が出たりすることも増えました。直接法点過去の不規則活用を全部やり、さらには現在完了の使い方、月末のテスト前3日で線過去を勉強したり、とそれなりに盛りだくさんでした。
     私たちのクラスは幸運なことに先生を含めとっても仲が良くて、最終日1日目は oral のテスト、2日目は escrito のテストなのですが 1日目のテストを免除し みんなでカフェでビールを飲んだりもしました( 18歳でもスペインは合法です )!

  • A2+
     ここまできて大事件。最初の1週間で死にそうになるくらい苦しかった先生と再会。8月は基本的に Vacaciones と言って学校も閉まるし多くの先生が休みを取るので 普段とは違う講義棟で受けました。ちなみにクラスの人数は4人でした。2人の週もあった。キツかった。
     お気づきかもしれませんが A2 の段階で 直接法においての過去表現は終わったため、未来表現にはいりました。未来表現って曖昧( + 先生と合わない )なので クラスで1番できなかった生徒だと思います。先生の性格は大好きなんだけどなあ..... 本当にきつすぎて「 Ahora yo no he entendido , pero quiero subir la clase , no quiero suspender ( 今わたしは何も理解していない。でもクラスは上がりたい。落ちたくない ) 」と個人的に伝えたこともあります。
     また、直接法未来形が終わったあとは 接続法にも入りました。といっても、使い方を覚えるんじゃなくて 動詞の変わり方に慣れろ ということで テストに出たのでは変換の仕方だけでした。おそらく B から本格的に接続法に入るのでしょう。

 上記のことは全て文法のクラスで習ったものに沿っています。文法のクラス以外2時間以外にも 多くの生徒がその後にある選択授業を取っていました。A1 のクラスは会話の選択授業のみで A2 から文化の授業をとれるようになり、Bのランクに上がると先の2つに加え 映画, 演劇 など様々な授業がとれるみたいなのですが 多くは開講されない状態です。他の授業が気になる方は アリカンテ大学のホームページから確認してみてください。わたしは4ヶ月間ずっと会話の授業をとっていましたが 基本的Bのランクになると 会話から文化の授業へシフトチェンジする人が多いみたいです。9月からは映画のクラスが開講されるので映画の授業を選択し、10月は文学か文化の授業を同時に取り( A1 のときに会話を受けることができなくて1時間分の余りがある )、良かった授業を11月に続ける方法を取ろうと考えています。

 会話の授業においてとくに際立てて説明するほどのものはないと思います。文法の授業で習ったものを会話中心にしていくそのままの授業でした。教科書は無料で配布され ( 文法クラスは購入 ) 、内容に沿って進んでいきますが、たまに 「 今日はみんな疲れているから 好きな歌を聞きあおう! 」という授業にイキナリ変わることもありました。みんなデスパシート大好き。月曜日や金曜日だとそうなることが多いです。
  
  
  

 Aのクラス全てが終了したところで 8月の夏休みの期間になったので 実践テストがてらバルセロナに住んでいる叔母家族の元へ行きました。もちろん簡単でわかりやすい言葉を使うような配慮があったと思いますが、基本的な意思疎通は何の問題もありませんでした。しかしまだ 「 話の内容は100%理解できるけど答え方がわからない 」の状態に陥ることもあります。そういう時は「 言ってることはわかるけど答え方がわからないんだ。言いたいことはわかった 」と素直に伝え、話の内容理解に徹しました。
最終的には 「 日本にいた時に全く勉強していなかったのに4ヶ月でここまで話せるようになったのはすごい 」という言葉もかけてもらえました。スペイン留学が決まっていたのに関わらず高校在学中に勉強しなかったことは褒められたものではないですが 自分の適応力の高さと苦しかった8月を耐え抜いた自分は褒めました。とはいえまだまだ伝えたいこと・話したいことはたくさんあるので語彙力を増やすのみです。

 当たり前のことになってしまうのですが、「 できないと理解してもらえてる上で話す 」のと 「 普通に話す 」のは大きく違うなと感じました。わたしの顔つきではネイティブに見られることの方が多い( というか初対面でアジア系にみられたことがない )ので 急に道を聞かれたり ニコニコしてたら話を続けられ返しを求められるとめちゃめちゃ動揺しました。電話とか心臓ちぎれそうになります。

 また、Aの合格レベルが 「 日常的で身近な表現を理解し、簡単かつ日常的なコミュニケーションをとることができるレベル 」なので 市役所で行われる処理の話とかは少し腰が引けます。語彙力の少なさも気になる。Bのレベルからは 「 大学でスペイン語専攻していて半年ないし1年間の交換留学にきた 」という生徒も圧倒的多くなる為 文章に対する慣れが違います。今のわたしは 掛け算のやり方はわかるけど数字を知らない という完全語彙力不足なので スペイン語を学んでいる方で本などオススメがあれば教えていただきたいです( 単語帳とはソリが合いませんでした )。よろしくおねがいします。

 長くなってしまいましたが、少しでもスペイン語の授業のレベルの説明になったでしょうか。これからスペインに留学しようと考えている人の力になれれば嬉しいです。何かご相談に乗れることがあればいつでもお答えするので遠慮なく聞いてくださいね!

Canpath.jp ではこのように 授業内容であったり 博物館美術館記録などを書くことが多いと思いますが 普段は はてなブログ に日常のことを書いています。もう少し肩の力を抜いて書いているので 気になる方はよろしくおねがいします。

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  読んでいただきありがとうございました。Adios! hasta pronto !!


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この記事を書いた人

Lunassiii
現在地:スペイン
新潟生まれ、東京育ち、千葉県の県立高校に進学 高校を卒業後、スペインに語学留学 スペインの現地大学に進学を考えている