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An Impact Pathway (AR4D)

みなさん、こんにちは!めぐみです。

最近は試験があったり、修士論文の準備がいよいよ始まったりと、バタバタしております。言い訳は置いといて、ブログもまたしっかり書いていきます!笑

さて最近の授業で学んだこと...「An Impact Pathway(社会貢献経路)」についてお話したいと思います。これは学者向けの話になってしまいますが、ご容赦ください。

一昔前までは、研究の目標は「論文を書くこと・出版すること」にありました。しかし近年では「社会に変化をもたらすこと・社会に貢献すること」がより求められるようになってきています。研究を行う前に「自身が行う研究によって、社会にどのような貢献ができるか」を考え、それを踏まえて研究方法を組み立てていくことが非常に重要になっています。

イギリスでは「社会に貢献するための研究」を行うことが、既に研究者の間で広く採用されています。Research Councils UK (英国研究会議協議会)という助成機関に研究計画を提出し、「社会貢献が見込める」と判断されれば、研究助成をもらう許可を得ることができます。

難しい話に聞こえますが、基本的に型にはめていくことで導き出すことができます。今日はその方法を紹介したいと思います。
  

① Ex-ante 「事前分析」
上にも書いた通り、まずはじめに「自身がこれから行う研究が、社会にどう変化をもたらすことができるのか」を考えます。「何が問題なのか」「研究の社会的ゴールは何か」「研究の恩恵を受けてもらいたい人(農業の研究であれば農家の方や消費者など)は誰なのか」「研究者と農業従事者を繋ぐことができる仲介者は誰か」などを具体的に決めていきます。参考に英語ではありますが、欧州委員会(European Commission)の「事前分析チェックリスト」を載せておきます。

Ex ante guide - European Commission.gif
European Commission "EX ANTE EVALUATION -A PRACTICAL GUIDE FOR PREPARING PROPOSALS FOR EXPENDITURE PROGRAMMES-". Available at: http://ec.europa.eu/smart-regulation/evaluation/doc...
  

② Theory of Change 「社会変革理論」
次に必要になるのが「社会変革理論」。研究が社会に大きな変化をもたらすための、具体的な細かい変化とステップを考えていきます。こちらも英語になりますが、質問に答えながら、四角を埋めていくことで、現在の社会問題から研究を通して解決に導く方法を確認することができます。

Theory of Change - DIY Toolkit.gif
DIY Toolkit "Theory of Change". Available at: http://diytoolkit.org/media/Theory-of-Change-Size-A...
  

③An Impact Pathway 「社会貢献経路」
そして最後に「研究」「アウトプット」「成果」「社会貢献(インパクト)」を一繋ぎにすることで、自分が辿るべき社会貢献への経路を事前に見ることができます。

An Impact Pathway -Gov.aus-.gif
Australian Research Council "Research Impact Pathway Table". Available at: http://www.arc.gov.au/research-impact-principles-an...
  

これから研究をする方は、是非ご活用下さい。また②のTheory of Change「社会変革理論」に関しては研究のみならず、「解決したい問題」さえあれば仕事などでも活用することができると思います。社会の役に立てるような研究、私もしていきます。

この記事を書いた人

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Megumi Nagao
現在地:イギリス
トビタテ!留学JAPAN 2期生 Australia/WWOOF UK/Newcastle University/NEFG(Nafferton Ecological Farming Group) 英国ニューカッスル大学 大学院生 Organic Farming and Food Production Systems 練習のため、英語でも書いていきたいです!

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