Canpath
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自分人生史上最もうれしい賞

私は1ヶ月間タイでボランティア活動をしていた。村の人の為にあるセンターで農業体験をしていた。農業体験と言っても、活動内容は落ち葉掃きであった。もちろん他にも、小学校訪問など他の活動も行ったが、メインは落ち葉掃きであった。広い広大な土地の落ち葉掃き…必然と他のメンバーもわたしも無言になる…はいてもはいても落ち葉は降ってくる笑

また、ありえない手違いがたくさん起こった。どう考えても主催側のミス…もう笑えない…私お金と時間を費やして何してるんだろう…

この状態が続いていた。気持ちが爆発した参加者と主催側が夜中まで話し合いという名のバトル…しかし何も解決しない。

そのような状況でボランティア活動最後のメインイベントが始まった。私達とセンタースタッフでおこなう2泊3日子供キャンプの受け入れである。子供キャンプの団長が最初に
『お前らの20何日間を俺が取り戻してやる』
と言われた時、腹が決まった。このキャンプですべてを出すと。
そこから、班を任されたのだが私の班は群を抜いて大変であった…虫取りに行く子、どっかに行く子達、ケンカをする子達、とにかくまとまらない笑。サポートすると言ってくれたが、してくれたのはカメラマンだけ笑…

途中からまとめることは諦めた。それよりもそれぞれの個性カラーの班にしようと思った。一緒に虫取りやお菓子を食べたり、ゲームをした。そうしていくうちにどんどん自分が生き生きしていくのを肌で感じた。楽しい、楽しいと常に思うようになった。

最後の日に私達の良い所を言う時間を団長が設けてくださった。
正直、誰も手を挙げないのではと不安になった。しかし、班員の子達が手を挙げてくれ、たくさん言ってくれた。自分がずっと欲しかった言葉を子供達がたくさん言ってくれた。
涙が止まらなくなった。子供の前で泣くなんて、ダサいと思ったが止まらなかった。

そして、団長から私達の班に団体賞が送られた。
『先生を支えていたのはお前達だ』
まさにその通りであった。

この子供キャンプを参加者と主催側ではなく、一つのチームとして行った事によりわだかまりが溶け、どこよりも素晴らしいチームになった。思えば、私が苦しかった時たくさんの人が支えてくれていた。私達の事を気にかけてくれていた。その優しさのおかげで30日間過ごすことができた

30日間辛いこともたくさんあった。
だが、今は参加して良かったと胸を張って言える。次に出会う日までに必ず成長すると胸に決めている。

この記事を書いた人

smysmy
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