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カンボジアの田舎で、日本のおもてなし。

ここはカンボジア、バッタンバン州。
  
バッタンバッタン州ではありません、
バッタンバン州。
  
といったところで、
これを読んでくださってるみなさんにとっては、
「そんな州があるのかい。初めて聞いた。」程度でしょうか。
まず馴染みのない地方でしょう。

それもそのはず、
  
首都プノンペンよりバスで7.5時間、
アンコールワットのあるシェムリアップからも2〜3時間の
位置にあるため、たどり着くだけで一苦労であります。
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さてさて、そのバッタンバン州に先日プライベートで行ってきたハノですが、
そこでとてもとてもステキな出逢いがあったので
ここでご紹介しておきたいと思います。


<4月12日(日)天気:晴れと見せかけて雨>

エアコンなし(天井に特大の扇風機はある)
シャワーは水(凍えるほど冷たくはない、が、温かくはない)

だけどけっこう快適な1泊8ドルのゲストハウスにて
朝を迎えたハノ。

  
朝ご飯を調達しに、市場に向かおうとゲストハウスを出る。

がしかし、人類史上最悪と言ってよいほど方向音痴のハノ、
市場は東にあるにもかかわらず、西に向かって歩きます。
  
道に迷うのはいつものことなのでまあ気にせず、
本能に身を任せ、直感で歩みを進める。

そして見つけた、一軒のカフェ。

それがここ。「CAFE HOC」
_DSC3621.JPG
_DSC3601.JPG

なんとなく雰囲気が好きだったので、
なんとなく導かれるように入ってみる。

_DSC3606.JPG

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店内も、(カンボジアにはめずらしい)文句なしの清潔感。

そして、

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綺麗に並べられたビュッフェ形式の朝ご飯。
陳列されているのは、
_DSC3615.JPG

???

  
かき揚げ…

  

 
  
「Kakiage」って書いてあるよね。
  

やばい、どう見ても日本語。
  

日本人がおるのか?
…いやいやまさかこんな所に日本人がおるわけないやん。
いたらとっくにテレビ取材受けてまっせ。
  

と自問自答しつつ料理を眺めるハノ。

  
と、そのとき。
  
  

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

  
  
  

「こんにちは〜(^▽^)」

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

!!!

  

いた!!!!!!

  
  
  

美しい笑顔でハノを迎えてくれたのは、
岩田亮子(いわたりょうこ)さん。
正真正銘の、日本人。
  

「まあまあ、召し上がってください(^▽^)」
  
  
言われるがままに、
_DSC3757.JPG

ハノ、カリフォルニアロールを食べてみました。

見た目も、味も、満点。
いやはや、寿司名人の青年がいるのかと
勝手に憶測をたて、黙々といただいてると、
  
  
  
  
  

「それ、作ったの小学生なんですよ!いかがでした?」

  
  
  
  

  
  
  

!!!!

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ハノ、衝撃のリアクション。
  
しょ、小学生…。

ハノが小学生の時ですか?
ええ、彼女とびっきりの不器用だったので、
握れるものと言ったらぐっちゃぐちゃの手巻き寿司くらいだったらしいですよ。
  
  
もういよいよわけがわからない。
  
なぜここに日本人がいるの?
なんで小学生がカリフォルニアロール巻いてんの????
  

岩田さんはハテナが7個くらい頭にのったハノに、
こんな話をしてくれました。
  


「Hope Of Children」

  

”それは、孤児院運営のために設立されたNGOです。
設立者は、ある一人のカンボジア人のお坊さん。
そして、この「CAFE HOC(Hope Of Children)」は、
まさにその孤児院「ノリア孤児院」出身の少年少女によって
運営されているカフェなんですよ。”

  
そういうことか。
孤児院の子ども達に働く機会を与えると同時に、
運営資金も賄えるように。
  

そして、聞かずにはいられなかった、
岩田さんがここカンボジア、
バッタンバンにて孤児院支援をすることになった動機。
  

”孤児院に関わる仕事がしたかったんです。

いろんな孤児院をまわってみて、

ここの状況が一番ひどかったんですよね。

だからここに来ようと思いました。”

  
  
まるで母のように優しい目で、そう語ってくださいました。
  
そして先ほど、
冗談のつもりで受け取った方も多いでしょう、
はたまた聞いたことのある名前だとお気づきの方もいらっしゃるでしょう、
  

岩田さん、既にご出演されておりました。
テレビ朝日の「世界の村で発見!こんなところに日本人」(2013年10月11日放送)
  

  

  

”ボランティアで献身”

”国際貢献”

まだまだ未熟な、学生である私がこんなことを言っても、
どこか薄っぺらく、もろい意志のように受け取られがちです。
滞在と言っても、在学中はたかだか1〜2年が限界。
  
もちろん、葉田甲太さんはじめ、学生時代から立派に「国際貢献」を
成し遂げていらっしゃる方もいます。
  
だけど、自分には、まだまだ重すぎる気がするその言葉。
まだまだ背負いきれない、背負う、自信がないのかもしれないです。
  
  
「国際貢献」に、コレ!といった正解はおそらくないでしょうし、
期間の長さにも資金の大きさにも関わらず、
それぞれがそれぞれのやり方でどこかの、誰かのために貢献していれば
その全てが正解なのかもしれません。

  
  

  

25年勤めたキャビンアテンダント職を退職し、
バッタンバンに移り住んではや5年。
岩田さんは、カンボジアの子ども達と共に、
まさに生き方そのもので「国際貢献」を語ってくださっている気がしました。
  
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スタッフの中には、「自分の店を持つのが夢だったんです!」と語る少女も。

【CAFE HOC】
Address: #205-207, Group 38, Maphey Ousaphea Village, Svay Por Commune, Battambang Town & Province
Tel: 012-591-210
Facebook: HOC muny (https://www.facebook.com/hoc.muny/friends_mutual?pn...)

この記事を書いた人

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Erika Hano
現在地:カンボジア
福岡県(博多ではない)出身 大学の専攻はカンボジア語 休学中 行った国:中国、韓国、オーストラリア、サイパン(USA)、カンボジア(2回目)、フランス、イギリス、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム 行きたい国:ラオス、ミャンマー、ウズベキスタン、ギリシャ、トルコ 住んだ国:日本、カンボジア、オーストラリア(ちょっとだけ) 住んでみたい国:タイ

岩田さんは、カンボジアの子ども達と共に、まさに生き方そのもので「国際貢献」を語ってくださっている気がしました。

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by ******************* 2015-04-19 既読

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by ********** 2015-04-19

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